那覇空港ビルディング社長に安里昌利氏 OCVB会長に下地芳郎氏 県人事案


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 任期満了に伴う県外郭団体役員人事で県は17日までに、元県経営者協会会長で沖縄銀行相談役の安里昌利氏(71)を那覇空港ビルディング(NABCO)の社長に就任させる人事案を内定した。非常勤の会長に、前県信用保証協会会長の宮城嗣三氏(69)を充てる。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の会長には、琉球大学国際地域創造学部教授の下地芳郎氏(61)を起用する方向で調整を進めている。

 NABCOの役員人事は6月下旬の総会で正式決定する。これまで社長は県幹部OBのポストだが、来年3月予定の那覇空港第2滑走路完成など重要な時期を迎えるとして、経済界重鎮として安里氏の幅広い人脈を重視した。安里氏は県アジア経済戦略構想推進・検証委員会の委員長を務めた経緯もあり、県の経済政策に理解があると評価した。

 OCVBの人事は6月の評議員会と理事会を経て正式決定する。下地氏は県香港事務所長や観光政策統括監を務めるなど県の観光行政に通じ、研究者となった後も観光目的税制度導入に向けた県の検討委員会委員長など提言を続けている。