【ボリビア】与那嶺さん 11年ぶり再会喜ぶ 2000年日ボ校派遣


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
歓迎会であいさつをする与那嶺昭さん(左)

 沖縄県の教員派遣事業でボリビアにあるオキナワ第一日ボ校に派遣された与那嶺昭さんが、このほどボリビアを11年ぶりに訪れた。4月26日夜、第一地域公民館で歓迎会が開かれ、当時の生徒や地域の人ら約100人が参加した。

 与那嶺さんは今帰仁村出身で今年3月に今帰仁小学校校長をへて定年退職した。2000年から02年にかけてオキナワ第一日ボ学校に県の派遣教員として赴任し、日本語と体育を教えた。また、新しいエイサーとして琉球國祭り太鼓の支部をボリビアで創設した。オキナワ移住地とサンタクルス市内の青年たちによって今も支部の活動が続けられている。

 歓迎会では、当時の生徒を代表して池原健太さん(32)が「少し大人になった今、先生の行動力や何かに熱くなり、頑張る姿勢は僕たちに大きな影響を与えていたことに気付く。改めて本当にすごい。先生の生徒になれたおかげでこんな僕でもまともな大人になれた」とあいさつした。

 祭り太鼓ボリビア支部で初代支部長を務めた比嘉健さん(47)は「僕ら初代メンバーや地域の皆さんはエイサーの演舞を見て、いっぱい感動をもらった。当時4、5歳のジュニアメンバーが立派な青年になって現役メンバーとして大活躍している」と歓迎した。

 与那嶺さんは「ボリビアには2年間住んでたくさんの皆さんと関わることができた。感謝の気持ちでいっぱいだ。当時の教え子が大人になってここで若いリーダーとして頑張っている。子供も生まれてすばらしい。ますますコロニアが発展していくと期待しうれしく思っている」と話した。

 (安里玉元三奈美通信員)