柔道のポーランドカデ(15歳以上、17歳以下)国際大会は18日、ポーランドで開幕した。4月の全日本カデ選手権を制し、日本代表として出場した女子44キロ級の宮城杏優菜(沖縄尚学3年)は、背負い投げでギリオネ(イタリア)に一本勝ちし、頂点に立った。
◆“攻める柔道”貫く/外国人対戦も落ち着き
4月の全日本カデ選手権で初めての日本一に輝いた宮城杏優菜(沖縄尚学高3年)は、自身初の国際大会にも“攻める柔道”で果敢に攻め、オール一本勝ちを決めた。決勝は得意の背負い投げでの一本。宮城は「気持ち良かった」と声を弾ませた。
「左右の技が得意で、技をかけるのも難しい」という外国人選手との対戦。初戦は緊張から動きが硬くなったが徐々に対応し、落ち着いて相手の技をさばいていった。
決勝のギリオネ(イタリア)は宮城より身長があり、素早い動きで翻弄(ほんろう)してくる相手だった。しかし落ち着いて間合いを詰め、豪快に背負い投げを決めた。
全日本を制する前までは、消極的なプレーから何度も悔しい思いをしてきた。真喜志康孝監督は「本人も自信がついたと思う。チームメートにとっても刺激になる」と教え子の活躍を喜んだ。
9月の世界カデ選手権の前には、県高校総体が控えている。階級は49キロ級に出場する。本大会で「正直日本人の方が強い」と実感した宮城は「今日の試合で見つかった課題をしっかり修正していきたい」と、国内の頂点を取りに行く。
▽44キロ級1回戦
宮城杏優菜 片手絞め ヴィラジュ(ルーマニア)
▽同2回戦
宮城 合わせ技 バスカ(ハンガリー)
▽同準々決勝
宮城 縦四方固め ボダナロバ(チェコ)
▽同準決勝
宮城 合わせ技 ラガルデ(フランス)
▽同決勝
宮城 背負い投げ ギリオネ(イタリア)