うつ病緩和のために大麻栽培 教諭らに懲役3年猶予5年


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那覇地裁

 沖縄県浦添市の自宅アパートで大麻を所持、栽培したとして、大麻取締法違反の罪に問われていた県立大平特別支援学校教諭(50)と夫(49)に、那覇地裁の脇田未菜子裁判官は20日、それぞれに懲役3年(求刑3年6カ月)、執行猶予5年の判決を言い渡した。

 判決などによると、大麻は夫が自身のうつ病を緩和させようとして栽培した。

 教諭は反対しながらも種子や器具の購入代金を全て負担し、夫が体調不良の時は栽培を手伝った。2人は自宅に大麻を含む植物片約750グラムを所持し、大麻草43株を栽培していた。

 脇田裁判官は「うつ病の症状を緩和するためであったようだが、これほどの犯行を正当化するに足りるほどの極限的な状況にあったことまでは認めがたい」とした。