名護市辺野古の埋め立て工事で、工費が247億円増 防衛省、契約変更


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 【東京】名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省は20日の参院決算委員会で、埋め立て工事のために2014~18年度に実施した業務契約77件のうち66件で契約変更があり、工費が当初見積もりの1058億円から247億円増大したと明らかにした。小西洋之氏(立民)への答弁。

 防衛省は埋め立て工事に要する総事業費について、これまで「少なくとも3500億円以上」と説明してきたが、鈴木敦夫整備計画局長は委員会で「全体見積もりの5割の経費について入札や予算要求を行っておらず、不確定要素がある」と述べ、具体的な総額の提示は避けた。辺野古の工事を巡っては当初見積もりに軟弱地盤の改良工事なども加わるため、工費の一層の増大が避けられなくなっている。