日本最大級のフランス料理イベントシェフに県出身の渡真利泰洋さん 「沖縄をオマージュした料理を」


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
フランスレストランウィークの次世代担うシェフに選ばれた渡真利泰洋さん

 【東京】フランス料理を気軽に楽しんでもらおうと毎年開催している「フランスレストランウィーク2019」の記者発表会が21日、東京都のフランス大使館で開かれた。次世代を担う15人の「フォーカスシェフ」に沖縄から、伊良部島の紺碧ザ・ヴィラオールスイート内レストラン・エタデスプリ料理長の渡真利泰洋さん(34)が選ばれた。

 宮古島市上野出身の渡真利さんは、7月に都内の限定レストランで料理をふるまう3人にも選ばれた。「伊良部島なので知ってもらう機会がなかなかなかったので選ばれて光栄。沖縄をオマージュ(尊敬)して、僕なりの新しい食文化、琉球ガストロノミー(美食学)を作り上げたい。沖縄は日本の中でもあまり美食のイメージがないが、世界中から宮古島に食べに来てくれるレストランを目指したい」と抱負を語った。

 ホテル支配人の高里照大さんも「宮古島でフレンチなんて自己満足だとも言われてきたが、どこかで誰かが評価してくれると思いぶれずにやってきてよかった」と喜びを表した。

 フランスレストランウィークは日本最大級のフランス料理イベントで今年で9年目。9月20日~10月6日の期間中、全国のフレンチレストランでお得な価格でコース料理を提供する。
【琉球新報電子版】