ソフトバンク・東浜 凱旋登板も無念の4失点


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西武―ソフトバンク 4回2/3を投げ4失点だったソフトバンク先発の東浜巨(新里圭蔵撮影)

 プロ7年目にして、地元沖縄で初めての凱旋(がいせん)登板となったソフトバンクの東浜巨だが、本調子とはいかずに五回途中で降板した。多くの観客からねぎらいの拍手が送られたが、マウンドを去る表情は暗かった。

 不調を修正する目的で7日に出場選手登録を抹消された。21日の試合が復帰戦だった。99球投げたが制球が乱れてボールが先行し4失点、今季最悪の6四球と安定しなかった。東浜は「地元の沖縄でマウンドに立つことができ、声援も本当にうれしかった。ただ、結果が全て」と声を落とした。

 二回に甘いストレートを栗山に振り抜かれて2点本塁打を浴びる。その後は悪循環に陥った。1―2で迎えた五回は連続四球を与えるなど押し出しで4失点目を喫して降板した。山川との県勢対決は三ゴロ、三振と抑えたが後は四球。「そこ(県勢対決)だけが重要じゃない」と、試合後の記者の質問にも言葉は少なく、暗い表情のまま。「結果は正面から受け止めないといけない」と、次戦へ向けて修正を誓った。
 (喜屋武研伍)


 西武―ソフトバンク10回戦(ソフトバンク6勝4敗、18時30分、沖縄セルラースタジアム那覇、16745人)

ソフトバンク
 000100221|6
 02002030×|7
西武

▽勝 十亀5試合2勝
▽S 増田19試合3勝7S
▽敗 東浜7試合2勝2敗
▽本塁打 栗山2号(2)(東浜)グラシアル8号(1)(十亀)山川20号(3)(松田遼)
▽二塁打 牧原、グラシアル
▽犠打 外崎
▽盗塁 釜元(6)甲斐2(5)源田(10)
▽捕逸 森2
▽暴投 東浜
▽試合時間 4時間2分

 【評】西武が勝率5割に復帰した。二回に栗山の2ランで先制し、五回に外崎の適時打などで2点を加点。4―3の七回に山川の20号3ランで差を広げた。ソフトバンクは連勝が3で止まった。