〈7〉眼鏡、合ってますか? ベストな状態で快適に


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 眼鏡をお使いの皆さん、快適に過ごせていますか? 眼精疲労を訴えて外来を受診する方の中に、合わない眼鏡を掛けている方が結構いらっしゃいます。

 「3年前に買った眼鏡だけど大丈夫かねー」という方を検査してみると、目の状態が変わり、眼鏡が合わなくなっていることが多いです。

 一言で老眼と言っても50歳と55歳では同じではありません。年1回は検診を受けて、その時々でベストの眼鏡を掛けるとより快適に過ごせるでしょう。

 眼鏡がずり落ちてレンズの端っこで見て「合わない」と言っている方もいます。このようなケースは鼻に当たる「鼻パット」、耳に当たる「テンプル」を調整するだけで良くなることもあります。

 子どもさんの場合、視力0・1くらいで黒板が見えないなど、明らかに学校生活に不自由をきたしていると思われる場合でも、眼鏡を嫌がる子がいます。そんな時は、保護者がきちんと考えて眼鏡を用意してあげる必要があります。

 「眼鏡を使うと近視が進みますか」と聞かれることがありますが、眼鏡を掛けても掛けなくても近視の進み方は一緒です。そういうお子さんは、たいてい目を細くして遠くを見る癖がついているので「眼鏡を掛けてパッチリ目を開けた方がかわいいですよ」とお伝えして、ご理解いただいています。

 近視が進んでから初めて眼鏡を掛けるときは慣れるのが大変です。弱い眼鏡に慣れてから徐々に強いものに換えていく方法を取らないといけないこともあります。

 中学生になればコンタクトレンズも考えられます。しかしまずは眼鏡を考えてもらえないでしょうか。コンタクトレンズを使う皆さんも、同等に見える眼鏡も一緒に用意することをお勧めします。
 (宮平誠司、首里眼科)