金秀グループ(呉屋守将会長)は24日、減収減益となる2019年3月期決算を発表した。建設関連で人手不足の影響を受けたほか、スーパー3店舗が業態変更などで閉店したため、売上高は前期比2・7%減の1026億6700万円となった。建設資材や人件費の上昇で経常利益は同26%減の21億1300万円だった。17年度に施設解体に伴う特別損失があった反動で純利益は26・7%増の12億7900万円となった。
グループの会社別では金秀商事は売上高が前期比2・4%減の640億4100万円、経常利益が同4・5%増の5億6800万円だった。主力のスーパー部門で店舗の閉店があったほか、17年に日本プロゴルフ選手権の開催があった反動で減収となった。スーパー既存店の集客は向上して増益となった。
金秀建設は売上高が同30・9%減の110億6100万円、経常利益が同83・4%減の1億5400万円だった。資材調達の納期が長期化し、職人不足で工事の進行に影響したほか、人件費などが高騰したため減収減益となった。金秀鋼材は売上高が同4・3%増の148億5700万円、経常利益が同28・8%減の3億1800万円。建築資材が高騰して増収減益だった。
金秀本社の松本眞一副会長は「県内の小売を取り巻く環境は厳しいが、スーパーやドラッグストア、セブン―イレブンのコンビニ事業など総合力を生かして対応する」と話した。