りゅうせき増収増益 売上高6.9%増877億5100万円


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 りゅうせき(浦添市、當銘春夫社長)は29日、2019年3月期連結決算(対象15社)を発表した。原油調達価格の上昇に伴い販売単価が上がり、売上高は前期比6・9%増の877億5100万円となった。新たな八重山支店が18年11月に完成したことに伴い、工事を担当したりゅうせき建設が増益となったことなどで、経常利益は同2・9%増の32億9200万円と2期ぶりの増収増益となった。純利益は同9・3%増の23億800万円だった。

 単体では売上高が同7・9%増の645億600万円。経常利益は八重山支店の新設移転に伴う減価償却費の増加などにより同4・2%減の21億4600万円と増収減益となった。純利益は、前期に子会社株の一部売却の特別利益があった反動から、同12・8%減の15億1千万円だった。

 石油部門の売上高は同9・9%増の570億7千万円、販売数量は全油種合計で同3・4%減だった。工事用重機などの燃費性能向上などによりA重油が減少した。ガソリンは宮古島市、石垣市などで前年を上回る販売を記録したことなどで、同0・2%減とほぼ前年並みとなった。

 20年3月期の収支計画は、原油価格が下がり販売単価が下落すると見て、単体の売上高は19年3月期比4・1%減の618億8500万円、営業利益は設備投資に伴う費用増加などから同6・1%減の20億1600万円を見込んでいる。

 りゅうせきはコンビニ大手セブン―イレブンとフランチャイズ契約を結び、ガソリンスタンド併設型の店舗を県内で展開する。當銘社長は「装置産業であり、どう人を呼び込んでいくかが重要だ。コンビニとの複合店は全国でも成功事例がある」と話した。