琉球大学で国際関係を学ぶ学生がこのほど韓国の情報を発信するサークル「琉大韓流クラブ」を結成した。月に1度、ラジオ番組に出演し、最新のKポップ情報や留学経験を紹介している。歴史認識などを巡り両国の政治的な関係は冷え込んでいるが、学生らは音楽や文化の力で対立を乗り越え、友好親善を目指している。
学生らが出演しているのは、浦添市のコミュニティーラジオ局「FM21」で毎月第1木曜日午後9時から放送している「K―popパラム」。司会は同局の村山綾乃さんが務める。学生は村山さんと対話しながら留学経験を語る。最新のKポップも流す。
日本では「第3次韓流ブーム」が起きていると言われる。ドラマ「冬のソナタ」が流行した第1次、少女時代や東方神起などのスターが席巻した第2次と比べ、現在はKポップも多様化している。韓流クラブのメンバーはSNSなどを調べ、日本ではあまり知られていないアーティスト情報も伝える。
サークルのメンバーは、高麗大学に留学経験のある部長の大村萌さん(22)、ソウル市立大学に留学した佐事茉季さん(22)、映画を通して韓国と北朝鮮の関係を調べている下門亜優さん(23)、韓国への留学を控える與那原采恵さん(20)ら11人。6月6日の放送は佐事さんが出演する。
大村さんは「Kポップを聴いて韓国のことを知りたいけれど、どうしていいのか分からない若い世代にラジオを聴いてほしい」と話した。
学生のほか、サークルをサポートする琉球大学の金成浩教授(国際関係史)やスポンサー関係者もラジオに出演し、多面的に韓国の情報を伝える。