沖縄産の素材を使った機能性の高いサプリメントなどを開発しているカタリスト琉球(うるま市)が、ファッションビルなどを展開する丸井グループ(東京)の百貨店に、他社商品も含めた県産の「スーパーフード」を取り扱う店舗の出店準備を進めている。6月5日から東京のマルイ町田店に2週間限定で出店し、早ければ10月にも常設店舗を設置する。
丸井グループとの連携は、昨年の沖縄大交易会に自社製品を出品したことがきっかけとなった。丸井の担当者の目にとまり「単なる沖縄産のお土産ではなく、健康志向でおしゃれなスーパーフードを百貨店で出してほしい」と常設店設置の引き合いを受けた。
店舗の名称は「沖縄スーパーフードカタリストショップ」とする。同社のシークヮーサーやアセロラを利用した商品は、県健康産業協議会が機能的価値や安全性などを備えた製品を認める制度「WELLNESS OKINAWA JAPAN」の認証を受けており、これらの商品を軸に販売していく。
アセロラを使った商品は本部町の農業生産法人アセローラフレッシュと連携して開発。露地栽培のアセロラを乾燥させてビタミンCを凝縮した商品や、アセロラとシークヮーサーの両方を使った商品の二つがあり、両商品は東京出店に合わせて新発売する。
カタリスト琉球の稲福直専務は「大手の百貨店から声がかかったことはうれしく、店舗設置のノウハウを深めたい。東京でブランド化が成功すれば沖縄での店舗展開も進めたい」と意気込みを語った。