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フランスの伝統工芸を継承する格式ある団体、アトリエ・ダール・ド・フランス主催の国際見本市「レヴェラシオン」は、パリの中心地にあるグラン・パレにおいて世界中から400人以上の一流クリエイターが集まる一大イベント。5月23日から26日まで開催された。
今年で4度目となるこの創作と素材の展示会に日本から唯一、毎回参加しているのが石垣市在住、石垣焼窯元当主の金子晴彦さん(57)だ。
今回出展した作品「ブルーウェーブ」は、今までのファインアートとしての作品スタイルから一転、コンテンポラリーアート作品として制作した金子さん。「沖縄で見てきた美しい海、波のさまざまな表情をフランスにいる皆さんに体験していただきたくて、この作品を制作した。評判も上々で、工芸の先にあるアートの姿を理解、評価されたことをとてもありがたく、うれしく思う」と語った。
常に精力的にアート作品を制作している金子さん。フィリピンのピナトゥボ火山の火山灰を用いた陶器の作成において、油滴天目茶碗(ちゃわん)に成功したこともあり、今後はフィリピンとの経済発展、文化交流にも寄与できたらと考え、現地での展示会などを計画している。
石垣焼窯元のホームページはhttp://ishigaki-yaki.com/access.html
(大城洋子通信員)