琉球新報社 
アメリカのトランプ大統領が、令和初の国賓として5月25日から28日まで日本に滞在しました。
連日、メディアがその動向を、これでもか！というくらい伝えていたので、ご覧になった方も多いかと思います。いくら国賓とはいえ、炉端焼きを食べに行く様子をヘリコプターまで出して取材をする必要があったのかと、なんともいえない気持ち悪さを感じました。
今回、トランプさんは何をしに来られたのでしょうか？ 安倍総理がお誘いになったそうですが、今月末にG20で日米首脳会談をやるのに、その1カ月前にわざわざ来日するにはよほど何かあったのか？と思いきや、日程を見たらほぼ接待企画にしか見えず…。そのなかで、大変重要なことが約束されているということがわかってきました。
まず、米国産の最新鋭ステルス戦闘機F35を、日本政府は105機も購入することに。アメリカの同盟国のなかで、F35を一番購入した国だとしてトランプさんから褒められていました。
1機当たり100億円超えで、全部で1兆2千億円を超えるお買い物。単価が大きすぎて想像がつきませんが、日本ってとってもお金持ちなんですね！
そういえば、5月22日に金融庁が公的年金不足してますと、ペロッと発表してました。現状の年金給付額を維持しても、老後は1人当たり1200万円から1300万円足りないそうです。ここだけ見ても、お金足りてへんやん！
それから農産物への関税の撤廃・引き下げについても、トランプさんのツイッターによると、7月の選挙後までこの交渉については待ってやるといったとか。しかも、英語で選挙が複数形で書かれていたことから、衆参W選についても臆測が広がります。
接待でトランプ遊びをしてババくじを引かされてるんとちゃいますか？
相手はまだ切り札を持っているかもしれないのに、どこまでもトランプ遊びにのめり込んで、賭け金まきあげられながらも媚（こ）びないと相手してもらえないようにしか見えませんわ。
（谷口真由美、法学者・全日本おばちゃん党代表代行）
