2千年の歴史がある舟こぎ競争 香港の「ドラゴンボート」にハーリーの沖縄県選抜が出場へ 目指せ優勝


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 古代中国で生まれ、2千年以上の歴史がある舟こぎ競争「ドラゴンボート」の国際大会「2019香港ドラゴンボートカーニバル」が14日から香港の観光名所セントラル・ハーバーフロントで開催される。沖縄県内からは各地のハーリーチームから選抜された県選抜チーム「沖縄龍舟」が出場。メンバーらは「22人で気持ちを合わせ、優勝を目指す」と意気込んでいる。

2019香港ドラゴンボートカーニバルに出場する「沖縄龍舟」のメンバーら=2日、豊見城市の美らSUNビーチ

 県選抜チームのメンバーは22人。ボートには太鼓でリズムを取る「かね打ち」とボートの進行を調節する「舵取(かじと)り」を含む20人が乗り込む。10人乗りのスモールボート部門もあり、両方に出場する。スピードは時速16キロにおよび、こぎ手の息を合わせることがハーリー以上に難しい競技だという。

 キャプテンの星谷大二郎さん(39)=豊見城市=は「パワー、タイミング、こぎ手の呼吸を合わせないといけない。優勝目指して全員で気持ちを合わせて、目いっぱいこぎたい」と意気込む。

 メンバーらは毎週日曜の朝、それぞれのハーリーチームでの練習を終えて豊見城市の美らSUNビーチに集まり、練習に取り組んできた。同ビーチには6艘(そう)のボートが常備されており、チームにとって最高の練習環境だ。

 チームにはハーリーの競技歴が10年を超えるベテランが勢ぞろい。日本代表強化選手は3人いる。強化選手の潮平寛大さん(31)=宜野湾市=は「ハーリーの実力を海外で発揮できるように頑張りたい」と力を込めた。