琉球セメント(浦添市、中村秀樹社長)は4日、増収減益の2019年3月期決算を発表した。商事部門で建材販売が伸び、売上高は前期比4・3%増の145億8500万円となった。燃料費や原材料の値上がりによるコスト増や生産量減少があり、経常利益は同25・9%減の16億7800万円、純利益は同34・1%減の10億8千万円だった。
部門別では、セメント部門が中南部地区の低調や公共・民間工事の減少により総販売量が同5・2%減の67万トン、売上高は同3・9%減の56億3600万円だった。
商事部門は沖縄都市モノレールの延伸工事への建材、重機販売などが大幅に増え、売上高は同43・8%増の43億8800万円となった。
鉱産品部門は那覇空港第2滑走路が工事終盤となったことから販売量が同12・6%減の311万トン、売上高は同12・2%減の37億1100万円だった。
事業開発部門はリサイクル事業が好調で、売上高は同1・1%増の8億4900万円だった。
役員人事は、取締役営業部長の喜久里忍氏(60)が常務に就任する。社外取締役は川上康氏(琉球銀行頭取)に代わり、普久原啓之氏(同行常務)が新たに就任する。非常勤監査役は兼城賢雄氏(沖縄海邦銀行常務)が退任し、崎原正樹氏(同行取締役営業統括部長)が就く。21日の株主総会と取締役会で正式決定する。