「この湧き水は飲めません」 PFOS検出の湧水に宜野湾市が飲用禁止看板


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宜野湾市喜友名のチュンナガー入り口に市が設置した飲料の注意を呼び掛ける看板

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市は6日までに、有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)が検出された市内の湧き水4地点に「この湧き水は飲めません」と注意を呼び掛ける看板を設置した。市民からは「対応が遅い」との指摘があった。PFOSなどは発がん性などのリスクがあるとされ、米軍普天間飛行場からの汚染が指摘されている。

 市環境対策課は市民から「観光客が水を飲んでいる」と不安の声があったことを受け看板を設置したとし、PFOSなどの関連は否定している。「常に水質が管理されているものではなく、飲用に適するとは限らないので飲料水としての使用は控えてほしい」と呼び掛けている。看板が設置されたのは真志喜の森の川と喜友名のチュンナガー入り口、伊佐のウフガーとフンシンガー。設置を検討している残り2地点は保存会などと調整している。

 伊佐に住む60代男性は「問題が発覚してしばらくたつのに、今頃の対応は行政の怠慢だ」と批判した。今でも湧き水から引いた水を生活用水の一部に利用しており「もっと調査や対策をすべきだ」と求めた。