「何か手助けができたのでは…」 虐待死事件受け、経営者らが地域で子どもの居場所づくり


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「子どもカフェ@よつば」の開催に向けて打ち合わせをするメンバーら=糸満市賀数のよつば児童クラブ

 【糸満】千葉県野田市で小4女児=当時(10)=が虐待死した事件を受け、地域で子どもたちの居場所をつくろうと糸満市内の30代の若手経営者らが準備を進めている。市内の企業らの協力を得て沖縄そば100食を準備し、9日午前10時から午後2時まで市賀数のよつば児童クラブで第1回の「子どもカフェ@よつば」を開催する。

 メンバーはITや飲食、農業など異業種の会社経営者を中心に約10人。女児の一家は2017年8月まで糸満市で暮らしたことから、子ども食堂がない兼城地域で子どもたちの居場所づくりをしようと立ち上がった。

 よつば児童クラブ代表理事の蔵盛裕司さん(34)は「女児が糸満市に住んでいたことを知り、何かしら手助けできたのではないかとずっと考えていた。何ができるか分からず、もんもんとしていたが、手始めに子ども食堂をやろうと思った」と語った。

 当面は毎月1回、日曜日に昼ご飯を提供しながら子どもたちが集える場にする。缶詰や乾麺、米など日持ちする食料の提供や運営資金の協力も呼び掛けている。

 問い合わせは、子どもカフェ(電話)080(1177)1434(午前9時~午後6時)。