社会

平和メッセージ詩部門の最優秀賞は山内玲奈さん 沖縄・慰霊の日に「平和の詩」として朗読

平和の礎=2018年6月22日、糸満市摩文仁

 県平和祈念資料館は7日、県内の小中高校生らから募集した第29回「児童・生徒の平和メッセージ」の入賞者を発表した。詩部門の小学生高学年の部最優秀賞に糸満市立兼城小6年の山内玲奈さんの作品「本当の幸せ」が選ばれた。山内さんは23日に糸満市で開かれる沖縄全戦没者追悼式で「平和の詩」として朗読する。

 山内さんの作品は審査委員から「昭和、平成、令和と流れる時代の中で、戦争の悲惨さだけでなく身近な幸せを読み手の心に伝わるように表現した」などと評価された。

 図画部門中学生の部最優秀賞にはうるま市立あげな中3年の阿嘉美咲希さんの「慰霊の日の夜明け」が選ばれ、平和メッセージ展の告知ポスターに採用された。

 作文部門の中学生の部で最優秀賞となった石垣市立白保中2年の豊里亮太さんの「青空を見せたい」、図画部門の高校の部で最優秀賞となった県立糸満高校1年の外間彩音さんの「あの日との繋がり」は、沖縄全戦没者追悼式の冊子に掲載される。

【山内さんの詩】

     本当の幸せ
           糸満市立兼城小学校6年 山内玲奈

青くきれいな海
この海は
どんな景色を見たのだろうか
爆弾が何発も打ち込まれ
ほのおで包まれた町
そんな沖縄を見たのではないだろうか

緑あふれる大地
この大地は
どんな声を聞いたのだろうか
けたたましい爆音
泣き叫ぶ幼子
兵士の声や銃声が入り乱れた戦場
そんな沖縄を聞いたのだろうか

青く澄みわたる空
この空は
どんなことを思ったのだろうか
緑が消え町が消え希望の光を失った島
体が震え心も震えた
いくつもの尊い命が奪われたことを知り
そんな沖縄に涙したのだろうか

平成時代
私はこの世に生まれた
青くきれいな海
緑あふれる大地
青く澄みわたる空しか知らない私
海や大地や空が七十四年前
何を見て
何を聞き
何を思ったのか
知らない世代が増えている
体験したことはなくとも
戦争の悲さんさを
決して繰り返してはいけないことを
伝え継いでいくことは
今に生きる私たちの使命だ
二度と悲しい涙を流さないために
この島がこの国がこの世界が
幸せであるように

お金持ちになることや
有名になることが
幸せではない
家族と友達と笑い合える毎日こそが
本当の幸せだ
未来に夢を持つことこそが
最高の幸せだ

「命どぅ宝」
生きているから笑い合える
生きているから未来がある

令和時代
明日への希望を願う新しい時代が始まった
この幸せをいつまでも