【読谷】元気の秘訣(ひけつ)はアンダギー。沖縄県内男性で最高齢の津波蒲戸さんが10日、111歳の誕生日を迎えた。入所する読谷村座喜味の「紅華の森」で誕生会が開かれ、家族や石嶺伝実村長、村出身でFC琉球の儀保幸英選手も駆け付け長寿を祝った。明治から令和まで五つの時代を生きる津波さん。机には大好物のサーターアンダギーが並び、差し入れもこれまたサーターアンダギー。「あっちゃびよー」を連呼し、うれしそうな表情を見せた。
真っ赤なかりゆしウエアを着こなし、ハイビスカスがあしらわれた帽子をかぶった津波さん。職員に付き添われ歩いて登場すると拍手が湧いた。笑顔がトレードマークで優しい性格から若い頃のあだ名は「ハッピー」。この日も祝いの言葉を掛ける人たちに満面の笑みでお礼を述べた。
食欲も衰えることなく、大きな口を開けてケーキをぱくり。施設長の嘉数いく子さんによると、実は「ケーキよりアンダギーましやさー」と語っていたという。食後は職員に支えられながらカチャーシーを舞い、周囲を驚かせた。
1908(明治41)年生まれで車の塗装工などをして2男4女を育て上げた。四女の知花ヨシ子さん(74)は「いつまでも健康で元気でいてほしい」と語った。