【南城】2017年に沖縄県衛生環境研究所が所報で報告した県内の河川や海域における有機フッ素化合物の環境汚染調査で、南城市内を流れる河川から高濃度の有機フッ素化合物(PFBS)などが検出されていたことが13日までに分かった。雄樋川からは最も高濃度の1リットル当たり301ナノグラムのPFBSが検出された。PFBSは、発がん性などが指摘されているPFOS、PFOAの代替物。
同調査は14年7~12月に本島内の河川および3海域(那覇港、泊港、安謝港)で実施。有機フッ素化合物が検出された南城市内の河川は雄樋川、饒波川、報得川。PFBSは饒波川、報得川でも検出された。PFOS、PFOAも3河川で検出されている。14日の南城市議会6月定例会で、宮城康博議員が一般質問で水道水のPFOS汚染について取り上げる。調査団体インフォームド・パブリック・プロジェクトの河村雅美代表は市に対し、安全措置を取ることなど6点を提言している。