沖縄国際大生とジュンク堂がコラボ 学生がオススメ本を調達し販売 歴史的名著から漫画まで紹介


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ジュンク堂書店那覇店とコラボレーションしたブックフェアの本を紹介する沖縄国際大学の学生ら=8日、那覇市の同店

 沖縄国際大学総合文化学部日本文化学科の学生14人とジュンク堂書店那覇店がコラボレーションしたブックフェアが7日に始まった。司書を目指す学生が「授業で読んだ・読まされたけどすごく面白かった本」「こんなに面白いのに、なぜか映像化されない本」の2テーマで44タイトルを選び、ジュンク堂書店が本を調達。学生は独自の帯を作成したりイベントを開催したりPRに力を入れている。

 学生が選んだのはゲーテやヘッセ、夏目漱石などの歴史的名著から、近年の人気作家の隠れた名作や話題の絵本、漫画まで多種多彩。ジュンク堂書店那覇店の担当者で同学科卒業生の城間美咲さん(24)も「書店員は売れ筋を見ながらフェアの本を選ぶが、学生は本当に好きな本を選んでいる」と、今までにないラインナップの棚にうなる。

 8日は学生が自ら選定した本を90秒で紹介する「ブック・トーク・レース」を同店で開催。60人以上の観客に本の面白さを伝えた。参加した4年生の宮城伸尭さん(21)は「3分は経験があるが、90秒は初めて。短かったが魅力を伝えられた」と話した。

 沖国大のマスコットキャラクターをフェア用にリニューアルしたオリジナルキャラクターも製作し、ブックカバーやしおりなどの販促品に生かしている。フェアは来月7日まで開催。学生は仕入れた本の完売に向け、PRを続けている。