開館30年 次代へ思い ひめゆり資料館関係者ら祝賀会


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記念写真に収まる元学徒や資料館の支援者たち=14日、那覇市のホテル

 ひめゆり平和祈念資料館(糸満市)が23日で開館から30年となるのを前に、公益財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団(仲程昌徳理事長)は14日、那覇市内で記念の祝賀会を開いた。元学徒や開館当時からの支援者ら約80人が集まり、盛大に祝った。

 主催者を代表して仲程理事長は「若い第二世代の館員が証言員の心を受け継いで説明員として頑張るが、皆さんの支えが必要だ」とあいさつ。元ひめゆり学徒で館長を務めた本村つるさん(94)も「30年間はいろいろあったが、夢のように過ぎた感じがする。資料館は15人の次世代の職員が平和継承のために頑張っている」と述べた。

 祝賀会では、現在までを写真で振り返る催しもあった。元学徒たちは若かりし時の自身の写真を眺めながら、照れたような表情を浮かべていた。会に招待された元白梅学徒隊の中山きくさん(90)は「これからも『命どぅ宝』『平和が一番』という沖縄の知恵袋を末永く語り継いでほしい」と語った。