志やチャレンジ精神を持ち沖縄の若者の目標となる活動を行う個人や団体に贈られる「2019年ロッキーチャレンジ賞」(主催・仲村巌チャレンジ基金)授与式が16日、沖縄県那覇市の琉球新報ホールで開かれ、世界的に活躍するピアニスト大嶺未来さん=那覇市出身=に賞金100万円と受賞記念盾が贈られた。授与式は同所で開催された第1回琉大未来共創フォーラム(主催・琉球大学、特別協力・琉球新報社)内で行われ、大嶺さんのトークのほか記念リサイタルもあった。
同賞は、那覇市出身の元日産ディーゼル工業社長の仲村巌さんが10年に設立した。
大嶺さんは、東京芸術大学在学中にワルシャワ・ショパン音楽院に留学し、06年に同校を主席で卒業した。10年にはベルリン芸術大学ディプロマ課程を最優秀の成績で卒業し、世界的ピアニストとして活躍している。現在は、講師として音楽教育にも熱心に取り組んでいる。
授与式に続くフォーラムで大嶺さんは「視野を広く持つことが大切だ。つらい思いをしようが、やり遂げたいことに突き進むべきだ」と若者を激励した。記念リサイタルではショパンやラフマニノフなど全7曲を演奏し、来場者は美しい音色を堪能した。