教育

沖縄戦継承 若い担い手 大学生が小中校に出向き講話 「継承はみんなで一緒に学んでいくもの」

 沖縄国際大学の学生で結成した団体「うねり」が、学校に出向き平和学習の講演会で沖縄戦を伝える活動を始めている。2月に那覇市の松島中学校で実施した講演会を機に活動を始め、6月も同校で平和学習会を開いた。今後は県内各地の小中学校からの要望に応じた活動を展開する予定で、小中学生と近い世代ならではの目線で沖縄戦継承に取り組む考えだ。


沖縄国際大の学生団体「うねり」の(左から)新盛真也さん、石川勇人さん、石川寛人さん、翁長愛音さん=宜野湾市の沖縄国際大

 メンバーは全員が沖国大総合文化学部社会文化学科の学生で2年の石川寛人さん(20)、3年の石川勇人さん(20)、新盛真也さん(20)、翁長愛音(エディット)さん(20)。4人は県外の修学旅行生らに沖縄戦などについてガイドする同大の平和学習サークル「スマイライフ」にも所属している。

 「私たちは体験者の声を聞くことができる最後の世代であり、それを継承する最初の世代。その先頭を走りたい」と意気込む。グループ名には沖縄戦の継承をみんなで一緒に取り組むことで“うねり”をつくろう―という意味を込めた。

 戦争体験者が減少する中で、平和学習は映像を見るだけの学習が中心の学校も多い。4人はそれだけでは沖縄戦の全体像が見えてこないと危機感を持ち、大学の講義で学んだことを直接平和学習に生かすため自ら学校に出向いて講話することを決めた。

 2月の松島中での講演会では、教科書に詳しく載っていないような戦時中の事件や当時の朝鮮人の立場などを提示し、さまざまな角度から沖縄戦の概要を解説した。今月19日の平和学習でも、戦争に動員された10代の若者の生活がどう変化したのかなどを伝えた。


講話をする「うねり」の石川寛人さん(右)と翁長愛音さん=19日、那覇市の松島中学校

 「沖縄戦の継承は堅いことと捉えられがちだが、みんなで一緒に学んでいくもの。学生でもできるんだということを伝えたい」。寛人さんらは体験者の声が聞けなくなりつつある今、改めて平和学習の重要性を学生の視点で訴える。「わったーわかむんちゃーのすくぶんやんどー(私たち若者の役割ですよ)」。そう言葉に力を込めた。

 平和学習に関する問い合わせは石川勇人さん(電話)090(5746)6387。

 (上里あやめ)