海外のアパレルブランドから映画館、楽器店も ひとあし先に公開!サンエーパルコシティを記者が歩いた


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27日のオープンを前に関係者を招いて内覧会が行われたサンエー浦添西海岸パルコシティ=25日、浦添市西洲(新里圭蔵撮影)

 27日の開業を控えたサンエー浦添西海岸パルコシティの内覧会は、各階に西海岸に面して飲食店舗が立ち並び、おもちゃやベビー服などの子ども向けから、大人向けの沖縄初進出のアパレルブランドまでが開店準備を整えていた。目を引いたのは、沖縄らしさを意識した各店舗の演出や商品陳列。各テナントがパルコシティの開業に合わせた沖縄限定商品や新しいサービスを競うように紹介し、本番当日に向けた発信に余念がなかった。

沖縄初出店のレゴストア
楽器が並ぶ島村楽器

 海外発のブランドも軒を連ねる。沖縄初出店となるレゴストアでは、9万1800個のブロックで作られた巨大な2体のシーサーが目立つ。ブロックのキットやキャラクターのストラップなどを販売。出生率が高い沖縄での需要を見込んだといい、今後、子ども向けイベントも開催していくという。

 ロサンゼルス発祥のファッションブランドGUESSの担当者河田由美さんは「沖縄では南国で着たくなるようなトロピカルな柄を多めに置いている」と話し、若者をターゲットに派手な服を取りそろえた。

 国内勢も、これまで通販でしか買えなかった女性下着専門のピーチ・ジョンが沖縄上陸した。外国人観光客の来店を見据え、国内42店舗目となる沖縄だけは中国、台湾用のパンフレットを置くという。広報担当の浦上セリーヌ優さんは「従来沖縄は送料だけで2千円程かかっていたが、実際に店舗に来て買えるようになった」と笑顔だ。

 島村楽器も初登場した。ピアノやバイオリン、ウクレレなどが並ぶ。ギターだけでも150~200本を取りそろえる。沖縄店では特別に琉球楽器コーナーも設ける。店舗奥にはレッスン室も5部屋設け、音楽教室を開催する。

 広い店内を歩き疲れたら、一休みできるカフェも各階に点在する。上島珈琲店は“昔懐かしい”喫茶店をコンセプトに座り心地の良い椅子やソファでくつろげる。人気の「ミルク珈琲」は多良間産の黒糖がおいしさを引き出し、銅製のマグカップはレトロな雰囲気を醸し出す。

 2階には約680席の海が見えるフードコートが広がる。県内初登場の店舗が多い中、A&W、鳥と卵の専門店、御殿山などおなじみの県内企業も存在感を放っている。地元からも観光客からも支持されるステーキハウス88ジュニアを運営する沖縄テクノクリエイトの金城康樹常務は「680席もあれば、満席で客を帰すこともない。県外企業もたくさん来ているが負けない」と意気込んだ。
(中村優希)