「ドーン」振り返ると窓の向こうが崩れてた 土砂崩れで高校が休校に


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大雨の影響で幅30メートル、高さ50メートルにわたって崩れたのり面=26日午後、浦添市経塚の浦添工業高

 26日早朝から本島地方に降り注いだ豪雨の影響で、沖縄県内各地で土砂災害や冠水、床上浸水が多発した。強風で工事現場の足場が崩れる被害もあったが、人的被害は確認されていない。

 浦添市経塚の浦添工業高校では午前9時15分ごろ、校内の斜面が崩れ落ちた。発生当時、付近に生徒はいなかった。全校生徒576人は安全確保のため校舎内に一時避難し、さらに崩落する恐れもあったため午前11時すぎに休校となった。

 土砂崩れが起きたのは正門と校舎を結ぶ道路に面した斜面で、岩石を含んだ土砂が斜面下の生徒が通る道路にまでせせり出た。教室にいた1年の城間真周さん(15)は「大きな雷のような『ドーン』という音がして振り返ると、窓の向こうが崩れていた」と話した。

 西原町翁長の「西原白百合保育園」進入路にある斜面でも午前7時ごろ、高さ約3メートル、幅約5メートルにわたって土砂崩れが起きた。園内に保育士と園児が数人いたが、けがはなかった。この日は休園となった。那覇市若狭のホテル建設現場では午前11時50分ごろ、鉄骨や木材で組んだ足場が崩れた。那覇市消防局によると突風によるものとみられる。