くらし

「家族も被害者と認めて謝罪を」 ハンセン病家族訴訟 原告ら判決前前夜集会

七夕のササに「思いよ届け」と書かれた大きな短冊が結び付けられ、勝利判決を願う「ハンセン病家族訴訟」の関係者ら=27日夜、熊本市のくまもと森都心プラザホール

 【熊本で謝花史哲】ハンセン病元患者の家族561人が国に謝罪と損害賠償を求めた「ハンセン病家族訴訟」の原告団や弁護団、支援者らは27日、判決前夜集会を熊本市のくまもと森都心プラザホールで開いた。関係者約350人が参加。登壇した原告3人が自身の過去を語り、偏見差別がいまだに続いているハンセン病問題の根深さを訴え、家族の被害についても国の責任を認める司法判断を期待した。

 母と兄が病歴者だった関東の60代女性は未感染児童として療養所内の保育所に預けられ、親戚も自宅に近寄らなくなったことなどを語り「ハンセン病は怖い病気だと思わされた」と国の強制隔離政策の過ちを指摘した。「国の政策が偏見差別を広げた。そして家族は崩壊した。家族も被害者と認めない国は到底許せない。勝訴判決を確信している」と声を上げた。

 原告団副団長の黄光男(ファングァンナム)さん(63)は「原告は差別を恐れ、患者の家族であることを語れないできた」とした上で、訴訟を通じて原告らは「差別に負けないという心」を培ったとし、「どんな判決が出ても差別をなくすため全力で進もう」と呼び掛けた。

 沖縄から駆け付けた原告の60代女性は「国は責任を認めて謝罪してほしい。ハンセン病というだけで偏見差別を向けることのない、社会の認識を変えさせる判決になってほしい」と原告の訴えを認める判決を願った。

 集会の最後には七夕のササに原告団長と副団長の2人が「思いよ届け」と書かれた短冊を結び付け、勝利判決を信じた。









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