【記者解説】サンエーパルコ開業 沖縄の小売業競争激化へ


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人であふれかえるフードコート

 サンエー浦添西海岸パルコシティはオープン直後から大勢の来店者でにぎわい、初日は一定の成功を収めた。県内最大級の商業施設という話題性に加えて、好調を維持する県内市場が上々の滑り出しを後押しした。コンビニ大手セブン―イレブンの県内進出など小売業界で競争が激しくなる中、開業当初の勢いを維持できるか今後の戦略が注目される。

 パルコシティは県内初進出のテナントが多く入居することが強みで、既存の商業施設と差別化することを目指す。初日は初進出の店舗に行列も見られ、期待値の高さを伺わせた。

 当面はにぎわいが続くことが予想される一方で、「初進出の効果が得られるのは数カ月程度」と分析する経済関係者もいる。パルコ(東京都)の牧山浩三社長は「ここからが大事だ」と繰り返し強調する。開業後もさまざまな取り組みを行うことで、中長期的な集客維持を目指している。

 県内は今後も人口や観光客が増加する可能性が高い。小売事業者にとって好環境が続く半面で、店舗が増えすぎて飽和状態にあるとの見方も強い。パルコシティの開業が県内市場に影響を与えることは確実で、今後は各社が顧客獲得に向けた対応を迫られる。
 (平安太一)