モノレールだけではない オキカ お店でも利用可能に 来年10月めど 沖縄独自のIC乗車券


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OKICA(オキカ)(資料写真)

 沖縄独自のIC乗車券「OKICA(オキカ)」を発行する沖縄ICカード(那覇市)の仲吉良次社長は12日、2020年10月をめどにタクシーやスーパー、コンビニ、飲食店などの支払いにオキカを利用可能にすることを明らかにした。利用は県内限定となる。

 今後、システム改修を進めるほか、電子マネー取り扱い事業者として資金決済法の適用を受ける必要があるため、作業を加速させる。キャッシュレス決済に必要な端末は、スーパーやコンビニなどが現在設置している端末をそのまま活用できる形にする。

 モノレールとバス以外でもオキカをキャッシュレス決済手段として利用可能にするため、沖縄ICカードは数年前から検討を進めていた。10日の取締役会で電子マネーとしての機能を拡充するとの方針を決定した。仲吉社長は「地域限定の電子マネーとしてスタートラインに立てるところまで来た。皆さんが持っているオキカをより使い勝手が良いものに変えていく」と話した。

 オキカの発行枚数は19年6月末現在で約35万枚。14年10月にゆいレールで利用できるIC乗車券としてサービスを開始し、15年4月に沖縄本島内の路線バス事業者4社で利用できるようになった。