【ハワイ】ホノルル市議会、ドロシーさんを表彰 高齢者支援たたえる


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ホノルル市議会から表彰を受けたドロシー・ホー・城間さん(中央)と夫アイバンさん(左)、アン・小林ホノルル市議会議員

 沖縄系2世、ドロシー・ホー城間さん(90)が6月、ホノルル市議会から長年にわたるハワイコミュニティーへの功績が認められ表彰を受けた。ドロシーさんは西原町出身の沖縄系2世でハワイ沖縄コミュニティーだけでなく、英語を話さない日系のシニアへの介護制度や生活保護の情報提供をしてきた。

 また、自らシニアの家を訪ね、介護が必要な人々と介護支援団体をつなぐボランティアも行い、シニアが訪問ナース介護を受けられるように支援負担を要請するためハワイ州議会で証言した第一人者である。

 さらにシニアへ食事を配達するカトリック系のシニア支援団体に勤め、リーダーとして活躍した。

 仕事をしながらも、ハワイの日本語放送局KZOO放送のラジオを通して、日本語を話すシニア向けに、州や市郡、NPO組織で受けられるサービスの情報をボランティアで40年以上案内してきた。がんを患っていた母親の介護を体験したことで、英語が分からないために困っているシニアがいることを知ったのがきっかけだった。沖縄から移民し英語の得意でない1世の両親を幼いころから支えていたと話す。

 今でもシニアからの電話には丁寧に対応しているドロシーさんは、中国系の夫アイバンさんともうすぐ結婚70年を迎える。息子1人と双子の娘にも恵まれた。思いのままに毎日ピアノを弾き、庭の手入れを楽しむ生活を送っている。

 (名護千賀子通信員)