中国物流大手のSFエクスプレスが16日から沖縄県内で業務を開始した。那覇市の国際通りに郵送を受け付けるカウンターを設け、中国から沖縄を訪れる観光客の土産品などを本国に郵送する。同社は日本国内では東京や大阪に物流拠点を設置しており、将来的には沖縄を拠点にした物流事業の展開も視野に入れるという。
札幌などでも中国人観光客の荷物輸送の事業を手がけており、沖縄県内でのサービス提供は初めて。同社のサイモン・トラスゼネラルマネジャー(GM)は「沖縄発の中国関連の物流はニーズが高まっている」と述べ、那覇市内で事業を開始して県内各地にサービス拠点を設けることも検討すると説明した。
日本製品やインターネット取引に関する貨物の輸送サービスにも参画する予定で、アジアに近い那覇空港の地理的優位性を生かすことを想定している。今後は日本企業とも連携を深めるという。サイモンGMは「沖縄の利便性を生かし、利用者の満足度も高めていく」と語った。
SFエクスプレスは上海や北京など中国の主要都市に加えて、地方のエリアも郵送サービスの提供エリアとしてカバーしている。香港や台湾のほか、オーストラリアや欧米などに幅広い流通網を構築している。