「動物は何も悪くない」 小学5年生5人が犬猫殺処分ゼロへ団体立ち上げ ペットショップなどに募金箱設置


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犬や猫の殺処分ゼロ実現のために募金への協力を呼び掛ける(前列左から)大村百花さん、田仲未莉さん、根間菜々子さん(後列右から)仲里琴和さん、大濵優梨亜さん、ペットボックス那覇店の金城翔平さん=5日、那覇市おもろまちのペットボックス那覇店

 【那覇】沖縄県那覇市立壺屋小学校の5年生5人が、犬や猫の殺処分ゼロを目指して団体「わんにゃんレスキュー壺屋小」を立ち上げ、募金などに奔走している。メンバーは「動物は悪いことを何もしていないのに殺されてしまっている」と、協力を呼び掛けている。

 メンバーは田仲未莉さん、大村百花さん、仲里琴和さん、大濵優梨亜さん、根間菜々子さん。全員ペットを飼っており、動物好きな5人が集まった。

 募金は犬や猫の保護・殺処分ゼロを目指す活動を支援する「ペットリボン基金」に寄付される。手作りの募金箱は6月上旬から9月下旬まで、ペットボックス那覇店、ファミリーマートさいおんスクエア店、同壺屋1丁目店、グッディフォーユー那覇の4店舗(7月7日現在)に設置される。

 5人は本を通して殺処分の問題を知った。「気持ちが伝わるはずだから」とあえて手書きで作ったポスターには「あなたの1円が一つの命に変わります」「この命 灰になるために生まれてきたんじゃない」などの思いが込められている。田仲さんは「自分たちが頑張れば殺処分が無くなるのではないか」と真っすぐなまなざしで語る。

 協力する店舗も積極的だ。ペットボックス那覇店の金城翔平さんは「小学生とは思えない行動力に応えてあげたい。(店頭で)気持ちを込めて募金してくれる人も多い」と感心する。問い合わせはメールchanmeringo@gmail.com
 (長濱良起通信員)