ルーツに触れ涙 ニューカレドニア県系4世のエミリーさん 親族と初対面


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初めて会う親戚の上間美代子さん(左)と真境名貞子さん(右)と笑顔で話すエミリー・トセイ・ミヤザトさん=25日、宜野湾市普天間

 【宜野湾】自身のルーツをたどるためニューカレドニアから来沖した県系4世エミリー・トセイ・ミヤザトさん(17)が25日、宜野湾市普天間に住む親戚の上間美代子さん(78)、真境名貞子さん(72)と面会した。「やっと会えたね」「こんなすてきな日はない」と歓迎の言葉を掛けられたエミリーさんは涙を浮かべ、“異国の地に住む家族”との対面を喜んだ。

 エミリーさんは1910年に移民としてニューカレドニアに渡った宮里長盛さん=旧兼城村出身=を曽祖父に持つが、それ以外は沖縄のルーツに関する情報がほとんどなかった。来沖を機に琉球新報などで情報を呼び掛けたところ、上間さんと真境名さんが名乗り出た。エミリーさんは来月7日まで滞在する予定で「一つでも多く家族のこと、沖縄のことを知りたい」と語った。

 上間さんと真境名さんは「沖縄の家庭料理を食べさせてあげたい」と、ソーメンチャンプルーやヒラヤーチーを振る舞った。また宮里家の家系図やエミリーさんの祖父らが来沖した際の写真を見せながら、親族の思い出話を披露した。

 初めて訪れた沖縄だが「不思議と懐かしさがこみ上げてきた」というエミリーさん。温かなもてなしに感動したといい「改めて沖縄のルーツを大切にしたいと思った」と話した。