泡盛「知らない」が5割 東京在住者対象に電通沖縄が調査


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
泡盛の試飲や量り売りもある東京都中央区の銀座わしたショップ本店

 電通沖縄は25日、沖縄県民と東京在住者を対象に実施した飲酒動向調査の結果を発表した。泡盛を飲む人の割合は沖縄が55・8%だったのに対し、東京は27・5%だった。泡盛が飲まれない理由について、東京では52・1%が「泡盛をよく知らないから」と回答した。電通沖縄は「東京在住者に泡盛が認知されていない。泡盛に触れる機会が増えれば消費拡大につながるはず」と指摘した。

 飲んでいるお酒は、東京と沖縄共にビールの割合が最も高かった。東京ではワインや日本酒、焼酎、ウイスキーなどが沖縄より高い割合で飲まれている。沖縄は泡盛と発泡酒を飲む割合が東京よりも多かった。

 泡盛が飲まれない理由(複数回答)は、東京は「度数が強すぎる」が42・5%、「一般的な感じがしない」が38・3%、「お店に置いていない(売っていない)」が32・9%。沖縄は「味が好きではない」(35・8%)や「香りが好きではない」(35・4%)などが理由に挙がった。

 知っている泡盛の飲み方(複数回答)は、沖縄は水割りが87・5%と最も高かった。シークヮーサー割りが57・1%、泡盛カクテルが44・2%、コーヒー割りが48・3%など幅広い飲み方が上がった。東京はロックが最も高い59・2%で、次いで水割りの47・1%、ストレートの44・2%。泡盛カクテルは15・4%、コーヒー割りは6・7%にとどまった。

 電通沖縄は「泡盛の浸透のためにいろいろな飲み方を提案することも重要になる」と述べた。

 調査は沖縄県民と東京在住者それぞれ240人を対象にインターネットを使って行われた。

「泡盛コンテスト2019」で金賞以上に選ばれた銘柄