横浜鶴見で伝統の沖縄角力大会 沖縄県出身者や県系人が参加 75年の歴史で初となる女性の取り組みも


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 【横浜】伝統の沖縄角力(すもう)を横浜市鶴見区で伝える第75回おきつる角力大会(おきつる協会主催)が28日午後、鶴見区の入船小学校校庭で開かれている。関東在住の県出身者や、横浜在住の南米県系移民の子孫のほか、久米島など沖縄からも参加した。合わせて32人が挑戦し、それぞれ力と技をぶつけ合った。

横浜市鶴見区で伝統の沖縄角力(すもう)を伝えるおきつる角力大会で、力をぶつけ合う参加者ら=28日午後、横浜市鶴見区の市立入船小学校校庭
横浜市鶴見区で伝統の沖縄角力(すもう)を伝えるおきつる角力大会で、力をぶつけ合う参加者ら=28日午後、横浜市鶴見区の市立入船小学校校庭

 沖縄角力は、最初から互いに組んだ状態から始め、土俵を割っても勝敗に関係しないのが特徴。膝をついても、相手の背中を地面に付けるまで勝負は続く。

 試合では、一方が相手の足をひっ掛けようと仕掛けるのに対し、相手はそうさせまいと体をくるりくるりと回転させて、力を受け流す駆け引きなどが展開された。相手を持ち上げて、身をそらせて投げる豪放な技も繰り出され、技が出るたび会場から大きな拍手と声援が飛んだ。

 鶴見区では戦前から角力大会が行われてきたという。今回75年の歴史で初めて、「花相撲」で女性の取り組みが披露された。【琉球新報電子版】