笑顔を絶やさずプレーする「常笑・楽笑・必笑」をモットーに3年ぶりの全国に臨んだコザ。無失策の堅い守りから攻撃につなげる、県大会同様に堂々とした戦いぶりで3―0で奈良文化を下して初戦を突破した。6度目の全国で初白星。上地陽代乃主将は「みんなで声を掛け合いながら、笑わせ合いながら勝つことができた」と喜びを爆発させた。
先発の島仲結愛はバックを信じながら、コースを突いて投げ続ける。期待に応えるよう、守備陣は一糸乱れぬ連係で、危なげなく凡打にしていった。
打っては初回の先頭打者・嘉手苅日陽が右中間方向への二塁打でいきなり塁に出た。その後、伊礼真歩の犠打で送るも、続く打者が凡打となった1死3塁。一瞬の隙を突いて嘉手苅が本盗で生還した。
後続を勢いづけた嘉手苅は「チームのために、思い切り振った。うれしいです」と屈託のない笑顔を見せる。島仲は「1点も与えなかったのはみんなのおかげ」とひかえめに喜んだ。崎原貴美子監督は興奮ぎみに「ここまでよく、上り調子できてくれている。(勝てて)最高の気持ちです」と興奮冷めやらぬ様子だった。
夕方の組み合わせ抽選会で、3回戦は全国選抜優勝の兵庫大須磨ノ浦(兵庫)と対戦することが決まった。崎原監督は「やることは変わらない。守備からしっかりやっていく」とコザのスタイルを貫く。底なしの明るさで8強の壁を突破する。
(喜屋武研伍)