【佐賀で下地陽南乃】佐賀県で開かれた第43回全国高等学校総合文化祭は1日、最終日を迎え、6日間の祭典の幕を閉じた。郷土芸能で「瑞穂の恵み~豊年祭~」を発表した八重山農林高校が優秀賞と文化庁長官賞を受賞。24、25日に東京国立劇場で開催される優秀校公演への派遣が決定した。放送ではアナウンスの具志川高3年の砂川桜渚(ろあ)さんが昨年に続き審査員特別賞に輝いた。
八重山農林高校3年の新城愛結(あゆ)さんは「入賞を目指していたのでうれしい。東京公演では応援してくれる方々への感謝の気持ちを込めて発表したい」と声を弾ませた。
放送の砂川さんは約2カ月をかけて組踊の演者に取材し、組踊の魅力を伝える作品を発表した。「緊張したが集大成の大会で発表を楽しめた。今年も入賞できて本当に良かった」と喜んだ。
県勢はそのほか、吹奏楽や合唱に出場。開邦高校が合唱で「豊年音頭」に合わせてカチャーシーを披露すると観客は手拍子で参加し、会場全体で盛り上がった。