飲食店経営や食材の輸出を手がけるジェイシーシー(糸満市、渕辺俊紀社長)は、香港に本社を置くノーカルベンチャーキャピタルグループ傘下の、アクエリアスインターナショナルホスピタリーディベロップメントと連携協定を結び、タイに沖縄の食文化を発信する「タイプロジェクト」を始める。7月31日、那覇市牧志で取引先企業などを対象に説明会を開いた。
両社は同日に協定を締結した。アクエリアス社はタイのバンコク市内に2019年中に卸、小売り、飲食店を併設した施設を開く。22年にタイのチャーン島で高級スパリゾートホテルを開業予定で、ジェイシーシーは食材の輸出や製品開発などで支援する。食材や食器などを週に2便以上空輸することを想定している。商品の特性によっては海上輸送も検討する。10月末ごろから本格的に輸出を始める予定。
ジェイシーシー国際事業部を統括する増田典彦氏は「食と観光の両輪を双方向で発信したい」と話した。ノーカル社マネージングディレクターのエドワード・チー氏は「バンコクは日本人が多く、日本文化が大好きな人もたくさんいる。沖縄から日本の文化を発信し、バンコクを中継して東南アジアや世界に発信できる」と強調した。