全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は4日、剣道女子団体の興南は予選リーグで1勝を挙げたが、決勝トーナメント進出はならなかった。
女子剣道・団体の予選リーグ初戦、「決勝進出を争うことになる」(澤村卓巳監督)と見込んでいた奈良大付との一戦で、興南の次鋒・竹下思美が思い切りのいい面を打ち込み、さい先良いスタートを切ったかに見えた。先に勝ち星を重ねて逃げ切る作戦を立てていたものの、中堅で相手に2本を取られると試合の流れは一気に移り、1―3で敗戦。初戦ですでに決勝進出には厳しい状況となった。
続く高知商(高知)戦で澤村監督はオーダーを変更し、本数差での決勝トーナメント進出に懸ける。初戦よりも一本を多く取ろうと果敢な攻めを見せた。だが、先鋒の伊佐杏理が勝利したものの、次鋒、中堅、副将と引き分け、勝ち星を奪うことができなかった。最後は大将の宮城瑠佳が胴で一本を取って、2―0で勝利したが、トーナメント進出には一歩届かなかった。
澤村監督は「竹下、伊佐、宮城の3人が力のあるチーム。結果として全体的なチーム力が及ばなかった」と語った。最後に一本を取って一矢報いた大将の宮城は5日の女子個人にも出場する。宮城は「全国の壁は高いと痛感した。だが、団体戦を逃してしまったので、自分が少しでも上位に上がっていけるよう頑張りたい」と前を見据えた。
(池田哲平)