ハンドボール・ジャパンOPでザ・テラスホテルズが準V 県勢過去最高位


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女子決勝 香川銀行T・H―ザ・テラスホテルズ 豪快にシュートを放つザ・テラスホテルズの塩田真奈美(右)=12日、鹿児島県の霧島市横川体育館(喜屋武研伍撮影)

 ハンドボールの第24回ジャパンオープントーナメント・鹿児島国体リハーサル大会は12日、鹿児島県の霧島市横川体育館で女子の決勝を行った。大会初出場のザ・テラスホテルズは15―24で香川銀行T・Hに敗れたものの、県勢で初めて準優勝を果たした。

 県勢女子で初めて決勝に進んだザ・テラスホテルズだったが、12連覇中の香川銀行T・Hの速攻と多彩なセットオフェンスに苦しんだ。しぶとくプレーしたが届かず、GKの田口舞主将は「個人の能力、試合中の対応力など、まだまだ何もかもが足りない」と冷静に振り返った。

 立ち上がりは隙のない相手の横一線守備を崩せず、ボールを奪われては速攻での失点が続いた。0―6と差が開いていった12分すぎ、センター・坂本朱里が豪快なミドルシュートで初得点を挙げると、チームに一気に血が通い出した。

 江島朋夏のサイドシュートや塩田真奈美のポストプレーで追い上げ、後半序盤に10―10で追いついた。だがここで、王者が意地を見せる。もう一段階ギアを上げ、隙のない守備からの速攻で得点を量産。最後まで運動量は落とさず、点差は開く一方だった。

準優勝を果たしたザ・テラスホテルズ

 チーム最多得点の坂本は「後半には乗っている時間があった。あの時間帯を長くできるようにしたい」と収穫を語った。田口主将は「全日本選手権へ出場し、上のチームと良い試合ができるよう、これから仕上げていきたい」と展望した。日本ハンドボールリーグ(JHL)参入への階段を着実に、一段ずつ上っている。

 (喜屋武研伍)