ウチナーンチュ愛用のサンダル「島ぞうり」などを販売する沖縄月星が入る建物火災で、サンダルや靴など在庫約5万足が全焼した。同社は「元祖島ぞうり」をインドネシアから一手に輸入しており、観光客へのお土産としても人気で年間売り上げは数十万足に達する。沖縄を象徴する「島ぞうり」の“危機”に、同社には危惧する県内外の取引業者から問い合わせが相次いでおり、対応に追われている。
同社は島ぞうりのほか、子どもたちにも人気なムーンスターの靴や上履きなどを取り扱う。「元祖島ぞうり」は生産ラインが海外のため、商品自体がなくなることはない。ただ、卸売りしている同社の倉庫がなくなったため、入荷が難しくなっている状態だ。
そのため同社は、全国でも人気の島ぞうりや新学期を間近に控えて需要が高まる上履きなど在庫の保管場所を早期に確保しようと動いている。同社の松本正巳会長は「全国から問い合わせがある。できるだけ早く営業できる場所を見つけ、また頑張りたい」と語った。