セクハラ、パワハラで県職員3人懲戒 沖縄県


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沖縄県庁

 沖縄県は19日、農林水産部八重山農林水産振興センターに勤務していた60代男性職員が女性非常勤職員にアダルトDVDの映像を見せ、両肩に触れるセクハラ行為をしたとして、男性職員に対し停職3月の懲戒処分を13日付で科したと発表した。男性職員は16日付で退職した。男性職員は5月17日朝の就業時間中に業務用パソコンでアダルトDVDを視聴。女性職員が出勤してきたところ、わいせつな映像を見せて両肩に触れたという。男性職員が性器を露出したという情報もあったが、本人は認めず、事実認定もされなかった。

 また、以前勤務していた石垣市内の県出先機関で部下に対し人格や能力を否定するような言動を繰り返したとして、文化観光スポーツ部所属の50代男性職員に減給1月(10分の1)の懲戒処分を科した。男性職員は部下に対し2017年中ごろから18年7月ごろにかけて、週2、3回の頻度で「ばかか」などの発言を繰り返したという。部下だった職員は休職した。パワハラ行為を防止できなかった監督責任を問われ、前の職場で男性職員の上司だった、保健医療部の50代男性職員も戒告処分が科された。

 県人事課は「職員によるセクハラ、パワハラ行為が発生し、誠に遺憾だ。県民に深くおわび申し上げたい」とし、ハラスメント防止に向けた職員研修等で再発防止に努めるとしている。