沖縄県三線製作事業協同組合と県立芸術大学は8月から、三線をデザインしたコラボレーション商品を販売している。商品はトートバッグやクリアファイル、ポストカードで計6種類。2017年に同組合と県立芸大が結んだ包括協定の一環として、昨年に続く2回目の商品開発となる。
三線の普及と周知を目的にしたコラボ商品は、県立芸大大学院でデザインを専攻している安里貴志さんと石橋有実さんがデザインを担当した。幅広い年代が使いやすいように落ち着いたデザインになっている。
安里さんがデザインしたクリアファイルには三線にまつわる「三線豆ちしき」が描かれており、安里さんは「三線をあまり知らない人でも楽しめるようにデザインした」と話す。
トートバッグをデザインした石橋さんは「繁栄の意味を持つ唐草をデザインに取り入れた。三線が伝統工芸品としてこれからも盛り上がっていくように願いを込めた」と語った。
三線は昨年、国の伝統的工芸品に正式に指定された。同組合の仲嶺幹事務局長は「多くの人に三線を知ってもらうきっかけを作りたい」と語り、伝統工芸の新たな活用へ若い学生の感性に期待した。
商品は那覇市安里の県三線製作事業協同組合の店舗とオンラインショップ、県立博物館・美術館のミュージアムショップで購入できる。