「奪われた命 胸に刻み、いまを生きる」 対馬丸慰霊祭に吉永小百合さんがメッセージ


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対馬丸慰霊祭に合わせ直筆メッセージを寄せた吉永小百合さん=2016年、東京

 慰霊祭に合わせ、対馬丸記念館開館以前から交流がある女優吉永小百合さん(74)から直筆のメッセージが贈られた。慰霊祭では原寸大のコピーが参列者に配られた。オリジナルは記念館1階で展示している。

 吉永さんは2003年に対馬丸の悲劇を伝えるビデオのナレーションを担当した。対馬丸記念会の外間邦子常務理事によると、吉永さんは撃沈75年の今年、記念館を訪ねるつもりだったというが、多忙で断念。代わりにメッセージが届いたという。

 色紙には「船とともに命を奪われた多くの子供たち、家族そして先生達のことを私達はしっかりと胸に刻んで、いまを生きる。いつまでも忘れないことが大切です」と記されており、「二度と戦争をしないという強い思いのなかで」と結ばれている。