琉球交響楽団が創立20年の記念アルバムを計画 資金協力呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
琉球交響楽団創設20年の記念企画で新アルバム制作で、クラウドファンディングを活用して資金協力を呼び掛ける同楽団指揮者の大友直人さん=琉球新報社東京支社

 2001年に発足した琉球交響楽団の創立20周年を記念し、20年3月に新たなアルバム(CD)を発表する計画が進んでいる。沖縄の年間の風物を素材に、新たに書き下ろされたオリジナル6曲で構成する。しかし制作費が見込めていないため、9月13日を期限にしたクラウドファンディングも活用して広く資金を募集している。琉響の立ち上げから関わり、現在も指揮を務める大友直人さん(61)は「素晴らしい楽曲ができた。看板のナンバーになる。一人でも多くの人にわれわれの志と夢を知ってもらい、応援してほしい」と支援を呼び掛けている。

 琉響は14年前にもアルバムを出しており、当時は「芭蕉布」や「十九の春」など沖縄ゆかりの曲を編曲して録音した。新アルバムの曲は作曲家の萩森英明さんに依頼し、前回と同じリスペクトレコードから来年3月にリリースする予定。
 CD制作に必要な経費は約800万円と見込む。クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/ryukyo)は目標額350万円の目標達成型で、9月13日まで募集している。
 大友さんは「(琉響は)楽団の人も手弁当で続けていて、日本で一番苦労しているプロの交響楽団。常設の楽団があるということは将来の教育分野も含めて大きな意味があるものだと信じている」と交響楽団の存在意義を強調した。