米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅区の整理事業に113億円 跡地利用協議会が計画を報告


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米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の跡地利用について話し合う協議会=23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 【宜野湾】2015年3月に返還された米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区(50・7ヘクタール)の跡地利用に関する国や県、宜野湾市、地主会による協議会は23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで第15回会合を開いた。同地区の土地区画整理事業の総事業費が約113・4億円、施工期間が2018年度から27年度までの10年期間であることなどが報告された。

 同地区は18年3月、沖縄防衛局による「支障除去」が終了し地権者に引き渡された。19年2月に土地区画整理事業が認可され、20年度は5月に仮換地指定、8月に工事着手を予定する。24年度に同地区への移転完了見込みの琉球大医学部・同付属病院の開学開院は、25年度を予定している。

 会合では文化財の保存方法についての報告もあった。喜友名山川原第九遺跡は市道に接する部分を盛り土して保存し、普天間旧道跡は東側の一部を公園として現地保存する。湧き水や文化財がある地点では慎重に不発弾の探査を実施するという。不発弾探査は19~23年度の5カ年で実施する予定。同地区ではこれまで砲弾や手榴弾などが約80発、小銃弾や薬きょうが約5300発出てきた。会合は冒頭のみ公開された。