2017年12月に同じCH53ヘリコプターが宜野湾市の普天間第二小へ窓を落下させた際、米軍は緊急脱出用の窓で「安全ワイヤ」が付けられていないことを見落としたなどの人為的なミスがあったと主張していた。だが、今回落ちたとされる機体後方の窓は、密着して固定されているのではないか。写真で確認しても簡単に取り外しができるものではないとみられる。
落下させた場所が本島東側の沖合となっているが、大型のCH53がなぜそのような場所を飛んでいたのかを明らかにする必要があるだろう。通常の飛行訓練の可能性もあるが、CH53が窓を落下させた27日の朝は佐世保(長崎県)から強襲揚陸艦ワスプが出港している。落下させた時間が午後5時半ということを考えると、ワスプに向かって飛んでいた可能性も考えられるのではないか。
いずれにしても、留め金などで固定しているであろう窓が落ちた今回の事故は深刻で、きちんと整備をしていなかったと言わざるを得ない。