南米アマゾンの熱帯雨林には、地球上で最も生物多様性のある生態系があり、あらゆる生物種の約10%が生息しています。この森は、多くの二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれています。そのため「地球の肺」と呼ばれていて、気候変動に関して重要な鍵をにぎる場所でもあります。
そのアマゾンでいま、大規模な森林火災が発生しています。フランスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、消火活動のためブラジルに2000万ドル(約21億円)の資金を提供するという合意に至りましたが、ブラジルのボルソナロ大統領はこれを拒否する方針を示し、「アマゾンは、ブラジル固有の領土なのに、マクロン大統領はアマゾンに不当に介入しようとしている」と。また、マクロン大統領がアマゾンの保護政策が十分でないと批判しているのは根拠がないとして「アマゾンの問題を自分の政治的な利益に利用している」などと繰り返し反発しています。
はー、もう、ボルソナロさんアンタもか!といいたくなりますわ。このところ、あっちもこっちも、アイツが悪いとか、俺の国が一番やとか。そんなもんより大事なことがあるんとちゃいますのんか?アンタの目先の利益やメンツのためには、地球も、住んでいる動物も、生息している植物もどうなっても良いって思ってますやろ? 最近、国際政治の場が、とても幼稚に見えますねん、私。
高い武器に戦闘機、そんなもんを開発したり、売ったり、買ったりしているお金があるのなら、この地球という惑星がこれから先も存在できるかどうかについて、真剣に人類の知恵とお金出したらどうですのん? もっと言うたら、それ使うための基地を作っている場合かと。人間が引いた国境線をいくら色濃くしたところで、自然の前ではそんなもん無意味。人間なんて、この惑星に居候させてもらっているだけの存在でしかないのに、傲慢(ごうまん)やねん。
基地作って、武器作っても、地球が無くなってしもたら意味ないですやん。世界中の指導者の皆さん、しょうもないプライドで、地球を攻撃すんのやめなはれ。
(谷口真由美、法学者・全日本おばちゃん党代表代行)