那覇オーパ、9店舗が閉店 契約満了、後継テナント決定も集客に課題


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那覇オーパのメインエントランス=2019年2月撮影

 沖縄県那覇市泉崎の商業施設「那覇OPA(オーパ)」に入居するテナント9店舗が8月25~31日に閉店した。那覇オーパの担当者によると、閉店は入居契約の満了に伴うものという。新規に入居する後継店舗も既に決まっており、9月末のオープンに向けて準備を進めている。一方でテナント関係者は「思うように集客できず閉店を決めた店舗も一部であったようだ」と指摘。中南部に大型ショッピングモールの新規立地が相次ぎ県内小売業を取り巻く競争環境が激しくなる中で、新規性だけでない集客戦略が各施設に問われてきそうだ。

 那覇オーパは昨年10月、那覇市泉崎のカフーナ旭橋A街区に開業した。ファッションやグルメなど沖縄初出店を含む約50店舗が入居してスタートした。モノレールの駅に直結し、バスターミナルに近接する好立地を生かし、地元客を中心に観光客も取り込むことを想定している。今回閉店した9店舗は短期の入居契約を結んでいたという。現在は約40店舗が運営している。

 那覇オーパのテナント関係者によると、施設の駐車場が有料のため、車で訪れる利用者の滞在時間が短くなる傾向があったという。来店者も大幅に伸びなかったことから「契約満了だけではなく、思うような売上高が出せず撤退を決めた店舗もあるはずだ」と短期での入居テナント入れ替えを指摘した。

 一方で、同関係者は那覇オーパ側が集客に力を入れていることを指摘して、「今後はこれまで以上に多くの来客が見込まれるだろう。店舗の売り上げも良くなる可能性は高い」との見方を示した。